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東京レトロ

暑苦しくて眠れず、テレビをつけると都内のレトロスポットを、3人の芸能人が散策する東京レトロという番組を放送していた。 (今年の4月に放送した番組の再放送らしい)文京区本郷近辺(樋口一葉、金田一京助、森鴎外ら文豪ゆかりの地)や、浅草近辺、そして銀座、西新宿などを巡っていた。 本郷の紹介のシーンに本郷館が映っていたので本郷館を訪問する(室内拝見)かと期待したが、それはなかった。ただ、樋口一葉がかつて暮らした本郷の旧家付近にある、かの有名な井戸を取りあげていた。井戸水は沸かせば飲めるとあり少し驚いた。(上野下アパートメントには井戸があるらしいが、さすがにもう沸かしても飲めないだろう) 井戸のすぐ近くにある階段を登ると、本郷館によく似た造りの木造家屋が映っていてさすがは本郷だなと思った。そういえば本郷三丁目駅を出ると歴史にゆかりのあるスポットがかかれた地図があった。 P1060708

3人の芸能人のうち、半田健人が建築好きのようで和光が云々、奥野ビルはエレベーターがいいんですよ などと言っていたが、半田は半田よりも年が上の芸能人をその昭和文化(歌謡曲や昭和の高層ビル)に対する知識力をもって驚かし、昭和文化についてコラムを寄せるほど詳しいらしい。最近こういう、自分の趣味の知識量の多さを発揮して半コメンテイター化してる芸能人が多い気がする。その分野に通じてると評判がつけば、新たな出演範囲ができるわけで、生命線のひとつなのかもしれない。 そういえばもう10年以上も前になるが、何かの番組で昭和レトロ好きな高校生(一般人)が出ていて、昔の歌謡歌手が好きだ、藤山一郎先生が云々いっており蓄音機で藤山一郎など昭和初期の歌手の歌を聴くのが好きだと豪語していた。 確かに昭和初期の音声機器の独特の響き(音声が明瞭ではない感じ)は味がある。(多分こんな薄っぺらいものではなく、その高校生はもっと超越した昭和の歌謡曲の魅力を体得していたのだろうが。) 私の通っていた中学は学制改革に伴い、出来た中学校だったせいか、昔の教材を目にする機会が多かった。昭和40年代後半から昭和50年代始めくらいに作られたような理科のビデオを何度か見る機会があった。そしてその音声の独特さや演出が、結構気に入っていた。NHKのアーカイブスで見る昭和30年代や昭和40年代の音声、ナレーションは非常に固く渋く、かつての日本人の気質ってこんな感じだったんだなと気が付かされる。P1060710

時代は次々に変わっていく。街並みも生活も人も。かつてあった何かがいつの間にか消えてもそれなりに、生活しているものだ。こうして回想する機会に出会って初めて、失われた、変化した何かに気が付くことができる。お台場のとあるスポットに、昭和30年代を再現したフロアがあるが、昭和をしのばせるものとして 今も目にするものを覚えている限り書くと ボンカレー、ジャポニカ学習帳、トンボの鉛筆、サクラクレパス、金鳥があったのだが、確かにパッケージのデザインがオロナインの容器のような独特さがある。デザインについてはあまり詳しくないのでなんとも上手く言い表せないが、浮世絵のように写実的ではなく、線も少ないわりに、何故か雑に見えないというか仕事が丁寧なのである。(色合いは現代と比べて鮮やかさは衰るものの)こういうデザインは今では古臭く感じられてしまうだろうが、そこには日本人の器用さ丁寧さを感じる事ができる。昭和の魅力の一部はそこにあるのかもしれない。 Syouwa_1926

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